第180号「氷の上で」

 ソチオリンピックも終了しましたね。
政治の問題、お金の問題、色々ありますが、
やはりオリンピック自体はスポーツの祭典ですから、
その選手の必死の姿と高い技術は、
メダルを取ったかどうかという結果に限らず、
多くの人を感動させる瞬間を作り出してくれます。
フィギュアスケートの浅田選手の事は、
もうここで語らずとも、
一つの素晴らしいストーリーになりました。

 以前、「心を打つ」という話を書きました。
剣道の勝負の中で、素晴らしいテニックよりも、
ただ無心の一撃が人の心を打つことが多くあります。

 なぜか調子を崩してしまうと言うことは、
どんな競技でもあり得る事です。
しかし、そこから見事に復活したのは、
実力と練習の賜物だと思います。
浅田選手のフリープログラムの演技の時も、
最初はやはり間違えないようにと集中していた
様子が見られます。しかし後半、本当に自我を忘れて、
氷の上からずっと体が浮いているように見える、
ある瞬間がありました。
これこそが、無心であり、見る人が心を奪われる
瞬間ではないでしょうか。まさに「人の心を打つ」演技です。

本人も最高の滑りができたとの言葉どおり、
それはメダルをとったかどうかという結果論を超えて、
多くの人を感動させました。
今まで多くの選手が彼女をめざしてきたであろうし、
またこれからも彼女を目指してフィギュアスケートを続ける
若い選手が増える事でしょう。

それは、彼女が金メダルをとったかどうか、
というところではない所に人々が心を揺さぶられ、
価値を認めているからなのでしょう。

おそらく、それは剣道でも、どんな競技でも
実は同じなのかもしれません。
そして、本当のスポーツの価値というのは、記録と同時に
そこにあるのかもしれません。

大きな大会で優勝、あるいは常に上位という
有名な先生方も大勢いらっしゃいます。
しかし、市井にて仕事の合間に剣を磨く
無名でも立派な先生方も大勢いらっしゃいます。

 こういう先生方にあこがれて、多くの剣士が
長い剣の道を歩き始め、歩き続け、
その中の一人が将来有名な選手になるかもしれないし
剣道は上達が遅くても、社会に貢献する
素晴らしい人になるかもしれない。

 それは、まさに順位だけではない
大切なものを見て人が育っていく証拠です。

個人大会であれば優勝する人は一人です。
頂点に立つことは素晴らしい事です。でも、頂点に立てなかった
一流の技術を持つ選手も多くの価値を持つ選手がたくさんいると
言う事はすばらしい事実だと思います。4年間、必死の練習に
取り組んできた全ての選手たちに、心から拍手を送りたいと思います。

 メダルを取れなかったから悪いと思え?ふざけるなと言いたいです。
成果が出なくても、その努力は気の遠くなるような時間を
厳しいトレーニングに費やしています。
代表が日本のトップクラスであることに変わりなく、
国や協会からの少ししか出ない予算でがんばって
競技を続けているのです。

 負けてニヤニヤするな?テレビの前でなんか泣けるか!
昼は脱力、夜は一人で悔しくて眠れない日々が続くいてるに
決まってんだろ。

 文句言ってるおまえら、文句があるなら金払え!

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